コンパッションとは? 3
ガブリエルからの平手打ちは衝撃だった。
が、「やめろ」と言われて火がつくドSな私は
絶対に認めさせてやる!くらいに思ってしまい、
そこからまた5リズムを追いかけ、アメリカ中を駆け巡るのだった。
そして、2013年、エサレンでのガブリエルのワークショップ「メディスンダンス」
折しもガブリエルはガンで余命いくばくもない、ということで、
夏の10日間ワークショップはガブリエルがキャンセルし、
その後、ガブリエルの最後のワークショップになるかもしれないと言われたエサレンのワークショップではものすごい倍率で、発売になるその当時でキャンセル待ちだったのだが、なんとラッキーにも入れた。
ガブリエルの人生最後のワークショップに参加できたことは私の最高の宝物となった。
世界中から実にたくさんのティーチャーたちも参加していた。
私は恥ずかしいけれども、ガブリエルに言われたことをティーチャーの先輩に話した。
するとティーチャーたちは大笑いして
「Sounds like Gabrielle!(まさにガブリエルっぽい!)」
あなた、そのエピソードは宝よ。
ガブリエルは時々そうやって平手打ちをするの。
なぜなら、ガブリエルは完全なミラーだからよ。
エゴを完全に投影する。
と言った。
***
ところでこのワークショップ中、
「ガブリエルの体調は思わしくないので、
決して彼女を追いかけて話しかけたり、ハグを要請したりしないように」
と告げられていた。
とある日の午後、
ひろーいロッジのカフェで、あちらからたった1人で歩いてくる女性がいた。
ガ、ガブリエル。。。
なぜか1人だった。
こちらからは私のみ。
すれ違うときに話さないのも変だ。。。
でも、話しかけるな、って言われてるし。。。
じゃあ、見なかったことにして回れ右して元に戻ろうか。。。
いや、ソレは不自然だ。
私は取り繕うことばかりを考えていたが、
そうこうしているうちに距離が近づいてきた。
来た。
来た。。。
とにかく、挨拶しとこ。
「ハイ、ガブリエル。」
彼女は止まって私を見た。
なんて言えばいいだろう?
とにかく、話しかけたらいけないけど、何か言わないと。。。
心の中には感謝しかなかった。
こんな素敵なメソッドを作ってくれてありがとう、って言おうと思ったけど、
5リズムは、私にはメソッドというにはもっと違う何かだったので
なんと言っていいかわからず、自分のコトバを探していた。
「ガブリエル、5リズムを作ってくれてありがとう。」
それしか言えなかった。
彼女は止まって、上から下まで私を見てから
少し微笑んでゆっくりとまばたきを
「どういたしまして」
と言った。
数年前の、「いらないわ」の平手打ちが
すーーっと溶けていった気がした。
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2月、日本でのクラスとワークショップ
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東京と関西でワークショップとクラスをします。 ワークショップは東京と関西ともに2デイズです。自分の体と向き合う二日間、心からホールドさせていただきます。 大阪クラスも含め、ぜひ、いらしてくださいね。
日本でお会いしましょう!
大阪生クラス 2/7(金)
通常毎月第四土曜日スカイプの振替生クラスです。
神戸2デイズ 2/8、2/9(土日)
テーマ: チェンジ
東京2デイズ 2/15、2/16(土日)
テーマ: ライトアンドシャドウ