老人のチカラを侮るなかれ
今日はロスに戻ってきた友達が遊びにきて、老人ホームでボランティアしたいんだよね、という話をしていった。
私はしばらくの間、ロサンゼルスの老人ホーム、KEIRO(通称敬老ホーム)で5リズム(当時敬老ホームではリズム体操と呼ばれていた)クラスを持っていた。
老人と子供と障害のある方は、独自のリズムを持っており、ある意味自分勝手で、これらの施設で教えていたガブリエルロスは、全く思い通りに動いてくれない彼らの事を「私の最初の禅のマスター」だと言っていたのがよくわかる。
さて、老人について。
老人は世間から老人として扱われるから老人なわけで、
彼女、彼らは、子供の時の延長上にいる。
多分、昨日と20代の時との境目はあんまりないんだろうし、
つまんなかったことは2年前でも大昔に感じ、
楽しかったことは50年前でも昨日のように覚えているものだ。
そして、彼らの身体能力だって、本来はハンパない。
老人だからこれだけ、と周りが決めているから、
なんとなくそうなっているだけで、
さあ、動こうね、と言うと、驚くほどに動かれる。
ストレッチャーに乗ったおじいちゃんのカオスは半端なく揺れていたし、
80台以上の車椅子の上で、フローイングでは皆、お尻がぐるんぐるん回った。
また、リリカルでは遠くへ思いを馳せた腕が、体が落ちちゃうのでは?というくらいに伸びた。
それは感動的だったし、
いったい誰が老人は動けない、って決めたんだろう?と思う。
年寄りだから無理しないでね、はもちろんわかるけど
年寄りだから枠にはめ込んで安全を確保したいのは
年寄りではなく、その面倒をみなくてはいけないと思う若いもの側だけかもしれない。
本来、そういう条件付けがなければ、
年齢など関係なく、人間のポテンシャルは素晴らしいものなんだなあ。
そんなことを思い出した。
こちらはfacebookで人気のでたおばあちゃんダンサー Dancing Nana