ペアが苦手な人は?
昨日の、「ダンスフロアは比喩である」からの続きです。
ロサンゼルスでのこと。
ケイトのクラスへ私と一緒に行ったH子ちゃんの話。
英語があまり聞き取れず、ケイトがしつこく「ペアを組んで!」と言っているのに
「ペア組めって言われてるけど、好きじゃないから、ま、いいや、無視しちゃえ!」
と思ってH子ちゃんは踊っていました。
踊りなれてくるとティーチャーのガイドが邪魔になる人も多く(爆)自分の体の赴くままに踊る人もいるのですが、ケイトはこれを許さない。
「これはプラクティス。勝手に踊りたいだけならエクスタティックダンスへ行きなさい。このフロアでロータス組んでるヤツ、ここで払ったお金を返すからそれを握ってヨガクラスへ行きなさい」と言う。
帰りに「マサヨさん、ケイトけっこうしつこくなんか言ってましたね。私のほう向いて言ってたみたいな気もするんですけど、なんて言ってたんすか?」
「ペアを組みなさい。それを無視したり、聞き入れなかったり、いやだと言って逃げてる人。あなたは日常でも人が嫌いなはず。そんな人は、なおさらココでなおさなくてどうする!トライしなさい」って言ってたよ。
といったら
がーーーーん!!
の顔のH子ちゃん。
しばらく開いた口がふさがらず
その後、
「やばいっすよ、やばいっす、マサヨさん、マジで」
それ以来、彼女は
「決めました。ペアになるの、練習するっす」
必死でペア組んで、
今や
「案外、人、平気っすよー。別に好きじゃないっすけどねー、前ほどキライじゃナイ」
だそうです。
全ては鋳型。
最近ではフラクタルなんて言葉も使われますけどね。
そう、全ては鋳型で、全ては比喩です。
外側は、自分というものを投影する鏡。
だからこそ、5リズムの上級コースは「ミラーズ(鏡)」というレベルの名前になってるんですね。