事業所さんのクラス
私は日本の二ヶ所の、障がいを持つ方達のための福祉就労支援事業所でズームで5リズムをやらせていただいて3年になる。
日本に住むスペースホルダーの一人、さくらちゃんがそこに勤める関係で、福祉支援施設さんのアクティビティの一つとしてクラスを2つ、やらせていただいている。 もう一つ、ガンからの生還の方達のサポートクラスもロサンゼルスでやらせていただいているが、それはまた次回に。
さて、さくらちゃんが勤めているのはどういう施設(事業所)さんかというと、
あらゆる意味での軽度の障がいを持つ方がお仕事を得られるように、職業の訓練や対人関係におけるサポートをする事業所さんだ。
「躁鬱病、極性躁鬱(バイポーラ)、発達障害、対人恐怖症」などなど、それぞれに”お医者さんがつける名前” は違うけれども、私にしたら、それぞれがそれぞれにユニークな一人のダンサー。
その方達は、事業所のプログラムに組み込まれているので、アタリマエのように、嫌も好きもなく、5リズムを受けさせられ(笑)ており、F事業所さんはこれで70回めを迎えた。
言語でのコミュニケーションはあまりうまくいかなくても、動きの中から心が開いたり、活発になったり、姿勢の中から元気が出たり、呼吸の中から楽になったりされるようで、それらは毎回いただくアンケートから見てとれて、皆さんの就職が決まった時点でその事業所さんは卒業なんだけども、卒業される時に、私によろしく、といってくださる方もいて、本当に涙が出ちゃうんだよ。
それよりも何よりも、さすがに70回も踊ると、まあ、いわゆるティーチャーズとレイニングに向けて取らなくてはいけない時間数が250時間とか400時間(+ワークショップたち)のうちの70に満ちているわけで、当初より踊りが変わってきてて、男性の参加者さんの、最初はピョコタンピョコタンとしか歩けなかった方が、フローイングで気持ちよさそうに揺れながら動いているのを見ると、そのジューシーさにマジで感動するのだ。だって、Mind, Heart and Bodyが完全に繋がったムーブメントがそこにあるから!
踊りとはパフォーマンスではなく、私にとったらどれだけ気持ちと身体が繋がっているかのほうが重要。
本当にエンボディメント(ハートが具現化)してる彼らの、この美しい動きを世の中の皆に見せたいと願う。一つ一つの動きが喜びになり、悲しみを表現し、それらを遊び、祈りになる。そのピュアな心はどう見られたいという欲は1ミリもなく、私にとってみたら、彼らこそ、まさに私の先生。
そして、昨日、一昨日のクラスは、いつにも増して感動で胸が温かくなった。
あげる、もらう、このムーブメントで、人と人との間に確実にエネルギーが流れ、それが交換されたのが見えた。私にだけ見えたのではなく、皆さんにも見えたようだった。 終わってから皆がその感覚について話されたと、連絡があった。
精神に障がいの少し多い方たちは、一般的に自分の感情のことに気づき辛いか、気づいても蓋をするためか、それ表現しない。そして体に存在することが若干しんどいため、姿勢的に見ても、少し背伸び気味で、ちょっと体から上の空に出ているような「地に足の着かない」歩き方をすることも多い。なぜなら感覚など感じたくないから、身体の中に居たくないからだ。
でも、昨日一昨日の最後は皆、体と気持ちとエネルギーが一体化していた。
後のレポートで、とても暖かかな心になって、終わった後に感覚、感情について話された、と聞いてビックリしたと同時に、なんだか、私のやれるとことはまだあるんだな、って思った。
体はすごいね。
体が固まっているからそのまんまの状態が続くのだけども、
「体さえ揺らしてあげることができたら、自ずからヒーリングが始まる」
とは5リズム創始者、ガブリエル・ロスの言葉。
本当にそう思う。
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